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疑似同一

Quasi-identity

同じ言葉で、別の景色を見ている。

Квазитождественные / 16の関係のひとつ

同じ分野にいて、同じ言葉を使います。ただ、その言葉で指しているものが少し違う。前提を確かめるだけで、驚くほど早く通じるようになります。

QUASI-IDENTITY

01  出会って最初

同業者として認識する

扱っている題材が同じです。使う語彙も重なります。だから最初は、話が通じる相手だと思います。同じ本を読み、同じ問題を考えている。

ところが会話を進めると、少しずつ噛み合わなくなります。同じ言葉で、違うことを指しているからです。相手の使い方が微妙にずれていると感じ、相手も同じことを感じています。

近いからこそ、ずれが目につきます。まったく違う分野の人となら、こういうことは起きません。

02  しばらく経って

同じものを指して、別の方向を向く

丁寧に言い直しても、なかなか届きません。相手は理解したと言い、しかし返ってくる内容が想定と違う。もう一度説明すると、また少しずれる。

原因は、知識でも能力でもありません。同じ対象を、別の順序で組み立てているからです。結論だけ見ると近いのに、そこに至る道筋が最初から最後まで違う。

相手の仕事が要点を外して見えることもあります。ただそれは、こちらの順序で見ているからです。別の順序では、相手の組み立ては成立しています。

03  長く続けるなら

確かめると、早い

この関係でいちばん効くのは、前提を先に合わせることです。同じ用語を使っているという前提そのものが、じつは成り立っていない。何を指しているかを一度そろえるだけで、誤解の量が大きく減ります。

まったく別分野の人に説明するつもりで話すほうが、かえって通じます。共有されているはずだ、という省略が行き違いのもとになります。

近い場所にいる相手は、そう多くありません。前提さえ合えば、話せる範囲はかなり広い二人です。

ほかの関係と見分けるには

似ている相手と噛み合わない関係は複数あります。ずれている場所が違います。

同一との違い
同一は、言葉も順序も一致します。疑似同一は、言葉だけが一致して順序が違う。同じつもりで任せると、想定と違うものが返ってきます。
鏡像との違い
鏡像は、食い違いが議論になります。両方に理があると分かるからです。疑似同一は、議論にすらなりにくい。相手の主張の重みが実感しづらい。
親族との違い
親族は、見ているものが同じで手順が違う。疑似同一は、見ているものそのものが少しずれていて、同じ言葉で覆われています。

この関係の使いどころ

分かり合おうとするより、前提を疑うほうが早く進みます。

言葉の定義を先に確かめる
何を指しているかを明示的に確認すると、誤解の量が一気に減ります。この一手だけで関係が変わることがあります。
同業者として扱わない
別分野の人に説明するつもりで話すほうが通じます。省略が事故のもとです。
成果物は分ける
一つのものを共同で作ると、両方の意図が薄まります。別々に作って並べるほうが、二人の持ち味が残ります。

PRこの関係に、ひとつ

同じ言葉で別の景色を見る関係なので、景色を並べる道具を。

この関係が描かれた作品

二人の関係そのものが物語の中心になっている作品から選んでいます。

登場人物のタイプを判定したものではありません。この関係の形がよく描かれている例として挙げています。

この関係が流れている曲

二人のあいだに起きていることが、そのまま主題になっている曲から選んでいます。

歌詞の引用はしていません。曲が扱っている関係の形として挙げています。

モデルAで見る疑似同一 ── どこが、どこと話しているか

例として INTJ と INTP を並べます。この関係になる組み合わせはどれも、同じ位置どうしが同じ形で結ばれます(要素の中身が変わるだけです)。

INTJ · LIIINTP · ILIEGO1 主導Ti内向論理2 創造Ne外向直観SUPER-EGO4 脆弱Se外向感覚3 役割Fi内向倫理SUPER-ID6 動員Si内向感覚5 暗示Fe外向倫理ID8 実証Ni内向直観7 無視Te外向論理1 主導Ni内向直観2 創造Te外向論理4 脆弱Fe外向倫理3 役割Si内向感覚6 動員Fi内向倫理5 暗示Se外向感覚8 実証Ti内向論理7 無視Ne外向直観

線は、同じ要素がもう一人のどの位置にあるかを結んでいます。1・2(強い)3(役割)4(脆弱)5・6(求める)7・8(できるが関心がない)

1 → 8TiINTJの1「主導」Ti(内向論理)は、INTPでは8「実証」の位置。INTJの強みを、INTPはできるが重んじない。軽く流されて、INTJは少し物足りない。
2 → 7NeINTJの2「創造」Ne(外向直観)は、INTPでは7「無視」の位置。INTJの強みを、INTPはできるが重んじない。軽く流されて、INTJは少し物足りない。
3 → 6FiINTJの3「役割」Fi(内向倫理)は、INTPでは6「動員」の位置。INTJは苦手で、INTPも欲しがっている。二人とも供給できない穴。
4 → 5SeINTJの4「脆弱」Se(外向感覚)は、INTPでは5「暗示」の位置。INTJは苦手で、INTPも欲しがっている。二人とも供給できない穴。
7 → 2TeINTJの7「無視」Te(外向論理)は、INTPでは2「創造」の位置。INTPの主戦場は、INTJにとってどうでもいい領域。摩擦は少なく、関心も薄い。
8 → 1NiINTJの8「実証」Ni(内向直観)は、INTPでは1「主導」の位置。INTPの主戦場は、INTJにとってどうでもいい領域。摩擦は少なく、関心も薄い。

この関係になる8組

疑似同一は対称の関係なので、どちらから見ても同じ形になります。

16の関係

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